こんにちは!
先日、17年ぶりに自転車に乗り何度も転びかけた岡田です(;’∀’)
帰り道では鼻歌を歌えるくらいの余裕はできたので、めげずにまたチャレンジしたいと思います(笑)
さて、今回は運動と心の関係性についてお話したいと思います!
運動がもたらす心の作用
運動がもたらす心理的な効果には、高揚感や不安の和らぎなどがあります。
これは体を動かすことで、幸福ホルモンと呼ばれるエンドルフィンなどの脳内物質が活性化するためです。
これらのストレス耐性ホルモンが筋肉から血中へと分泌されることで、脳の炎症を抑え、うつ病や不安症を防ぐことにも繋がります。
身体を動かすと気分がスッキリした!という経験はありませんか?
汗をかいて体が楽になることに加えて、こういった脳内物質の作用が心にも影響を与えているのです。
持続的な運動は高揚感をもたらす
皆さんはランナーズハイを経験したことはありますか?
ランナーズハイとは、マラソンなどで長時間走り続けると気分が高揚する作用のことです。
哲学者のアレクサンダー・ベインは、早歩きや走る時の喜びを一種の機械的な陶酔と表現し、多くの人々がランナーズハイを飲酒時の陶酔状態に例えています。
このランナーズハイは、走った時のみに起こるものではありません。
水泳やサイクリングなど、あらゆる持続的な運動において同じような高揚感を味わうことができます。
これは脳内化学物質の内因性カンナビノイドの分泌が関連しているとみられ、ジョギングなどのややキツイ運動を20分程度継続した時に多く見られます。
運動中に「キツイけど気持ちが良い!」と感じるのも、この内因性カンナビノイドに加えてセロトニンやエンドルフィンなど様々な脳内物質が活性化しているためです。
人類最古の民族が心も体も健康な理由
タンザニアに人類最古といわれるハヅァ族という民族がいます。
彼らは原始人と同じような生活スタイルで、現代においても狩猟採集を行っています。
彼らの健康状態を確認したところ、心臓疾患が全く見られず、血圧やコレステロール数値など様々な検査において健康であることが証明されました。
このハヅァ族は一日の大半を狩猟と採集に費やしており、ランニングなど中高強度の運動で2時間、ウォーキングなど低強度の運動では数時間にも及ぶそうです。
とてつもない活動量ですね!
ちなみに現代のアメリカ人の場合、中高強度の運動は1日わずか10分以下と言われています。
単純計算すると、ハヅァ族は現代人の12日分の活動量を1日で行っているという事になります。
みなさんの一日の活動量はどれくらいでしょうか?
リモートワークが増えたり、外出の機会が減った事により、活動量が減っている方も多いかと思います。
いきなりジョギングを始めよう!と思うとハードルが高いので、まずはエレベーターから階段の利用を増やすなど、意識を変えることから始めてみましょう。
無理なく継続することで、活動量を増やす習慣が身に付きますよ(^^)
さらにハヅァ族には現代病である、うつ病や不安症などの症状も見られませんでした。
これは活動量が影響している可能性が高いと見られています。
アメリカでの研究では、日常生活の身体活動レベルは人生の目的意識と相関関係にあることが分かっています。
また、座りっぱなしよりも活発に動いている方が気分が良くなり、活動的に過ごした日の方が人生の満足度が高くなることも分かっています。
これは共感できる方も多いのではないでしょうか?
休みの日に一日中寝ているよりも、散歩や掃除など体を動かした方が心も体もスッキリしますよね。
活動量を増やすと人生の満足度が上がる
活動量と気分の関連性については様々な研究が行われており、今回は2つの例をご紹介します。
・普段運動をしている人たちに一定期間、座っている時間の多い生活をしてもらったところ、不安や疲労感が強まった。
・一日の歩数を減らした場合、88%の人たちに気分の落ち込みが見られ、座りっぱなしの生活では一週間も経たないうちに人生の満足度が31%も低下した。
このように、日々の活動量と気分には深い関連性があります。
神経科学者のダニエル・ウォルパートは、以下の言葉を述べています。
人間の脳の最大の目的は、体を動かすことだ。動くことこそ、我々が世の中と関わるための唯一の手段なのだ。
だからこそ私たちの身体は動くことにより、筋肉や脳など神経伝達を通じて、様々な心の作用を得られるようにできています。
気分の高揚や、人との繋がりに喜びを感じるなど、人間ならではの幸福感には体を動かすことが深く関わっているのです。
いかがでしたでしょうか?
「昨日より、今日を少しだけアクティブに過ごしてみよう」と意識することで、気持ちが軽くなることに繋がりますよ(^^)
次回も引き続き、運動と心の関係性についてお伝えしていきます。
最後までお読み頂きありがとうございました!
《参考文献》
Kelly McGonigal, 『The Joy Of Movement』神崎 朗子訳, 大和書房, 2020.
担当:岡田
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